【日本神話の始まり】アメノミナカヌシ・タカミムスビ・カミムスビとは?造化三神の次に現れた「別天津神」とは?徹底解説

神様の話

日本の神話において、天地が開闢(かいびゃく)した最初に出現したとされる三柱の神々、アメノミナカヌシ(天之御中主神)タカミムスビ(高御産巣日神)カミムスビ(神産巣日神)

「古事記」や「日本書紀」に記されるこの三神は、万物の始まりを司る根源的な存在であり、その神秘的な力は現代においても多くの人々の関心を集めています。

この記事では、

  • 造化三神とは? その意味と役割
  • アメノミナカヌシ:宇宙の中心を司る神
  • タカミムスビ:創造の力を象徴する神
  • カミムスビ:結びと生産を司る神

について詳しく解説します。日本の神話の深淵に触れ、私たち日本人の精神性のルーツを探りにいきましょう。

造化三神(ぞうかさんしん)とは?

造化三神とは、文字通り「天地を創造した三柱の神」という意味を持ちます。性別のない「独神(ひとりがみ)」として現れ、誰の支配も受けない特別な神々として位置づけられています。

存在が大きすぎてほとんど古事記でも登場することはありません。
神の中の神で、GOD OF GODです。

アメノミナカヌシ(天之御中主神)

アメノミナカヌシは、「天の中央の主」という意味を持つ神様です。宇宙の中心に存在し、万物を統べる根源的な力を持つとされています。
キリスト教では「ヤハウェ」、イスラム教では「アッラー」、仏教では「盧舎那仏ルシャナブツ」絶対神です。

  • 役割: 宇宙の主宰神、根源神
  • 特徴: 最初に現れた絶対的な存在、具体的な記述は少ない

タカミムスビ(高御産巣日神)

タカミムスビは、「高貴な御魂の生成力を持つ神」という意味を持ちます。神々や人間、国土を生み出す強大な創造の力を象徴する神様です。

  • 役割: 天津神の祖神、創造神
  • 特徴: 強力な生命力、神産み・国生みにおいて重要な役割を果たす

カミムスビ(神産巣日神)

カミムスビは、「神聖な生成力を持つ神」という意味を持ちます。タカミムスビと同様に創造の力を持ちますが、より結びつきや生産といった側面を司るとされています。

  • 役割: 国津神の祖神、生産・結びの神
  • 特徴: 繊細な生成力、縁結びや安産などにも関わる

まとめ:造化三神は日本の始まり

アメノミナカヌシ、タカミムスビ、カミムスビの三柱の神々は、日本の神話の壮大な物語の始まりを告げる重要な存在です。彼らの存在を知ることは、日本の文化や精神性を深く理解する第一歩となるでしょう。

この記事を通して、造化三神の神秘的な魅力に触れ、日本の神話の世界をさらに探求してみてはいかがでしょうか。



造化三神の次に現れた「2柱の神」の正体とは?

上記の記事でご紹介した、日本の神話の始まりを司る造化三神(アメノミナカヌシ・タカミムスビ・カミムスビ)。彼らに続いて現れたとされるのが、同じく「別天津神(ことあまつかみ)」に数えられる、ウマシアシカビヒコヂノカミアメノトコタチノカミです。

彼らもまた、天地開闢(てんちかいびゃく)の際に独りで現れた「独神(ひとりがみ)」であり、日本の神々のヒエラルキーにおいて特別な地位を占めています。今回は、造化三神と並び称される、この二柱の神々の神秘に迫ります。

  • ウマシアシカビヒコヂノカミ:生命の息吹を司る神
  • アメノトコタチノカミ:天の秩序を司る神

ウマシアシカビヒコヂノカミ(宇摩志阿斯訶備比古遅神)

ウマシアシカビヒコヂ」という名前は、「美しく力強く、葦(あし)の芽が成長するように若々しい生命力を持つ男神」という意味を持つとされています。この神は、地上に最初に生え出た「葦の芽」が神格化されたものと考えられており、万物から湧き出る力強い生命の息吹を象徴しています。

  • 役割: 生命力の象徴、生成・繁栄の神
  • 特徴: 力強さ、若々しさ、瑞々しさ

アメノトコタチノカミ(天之常立神)

アメノトコタチ」という名前は、「天が永久にその場に立ち続ける」という意味です。この神は、天そのものを神格化したものであり、宇宙の不変性や恒久的な秩序を司る存在とされています。造化三神が創造の始まりを象徴するのに対し、アメノトコタチノカミは、その創造された「天」が永遠に続くことを保証する役割を担っています。

  • 役割: 天の秩序の維持、宇宙の恒久性の神
  • 特徴: 永続性、安定

まとめ:造化三神と二柱の神で別天津神ことあまつかみ

これまでに紹介した造化三神と、ウマシアシカビヒコヂノカミアメノトコタチノカミの五柱を合わせて「別天津神(ことあまつかみ)」と呼びます。彼らは、日本の国土や神々が誕生する以前に存在し、宇宙の根源と秩序を創造した、最も重要な神々です。

宇宙の法則との共通点

日本には八百万やおよろずの神が存在します。800万の神です。そもそも唯一神の宗教の教えとは全く違った見方です。ここが宇宙の法則に深くリンクしていると思います。
The One is all. The all are one.創造主が全てで、全てで創造主である。 宇宙の法則第3です。

八百万の神々が示すのは、「万物は神であり、神は万物である」という宇宙の真理です。これはまさに「The One is all. The all are one.」の法則そのもの。日本の神話を知ることは、私たちのルーツに触れるだけでなく、この壮大な宇宙の根源的な生命力や秩序を感じ取る旅なのです。

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