宇宙理論シリーズ Vol.56

宇宙の法則

人生をコントロールしようとしすぎない。

――「こうならなきゃ」を手放したとき、見えてくるもの


はじめに

人生を思い通りにしようとすると、なぜ疲れるのか?

僕たちは、人生を良くしようとする。

それは、とても自然なことだ。

もっと豊かになりたい。

もっと自由になりたい。

いい人間関係を築きたい。

好きな仕事をしたい。

理想の人生を送りたい。

だから計画を立てる。

目標を決める。

努力する。

未来を想像する。

ここまでは何も悪くない。

むしろ大切なことだと思う。

でも、いつの間にか、

「こうならなければいけない」

に変わることがある。

「今月までに結果を出さなきゃ」

「この人とはうまくいかなきゃ」

「この仕事で成功しなきゃ」

「今年中に人生を変えなきゃ」

そうなると、人生は少しずつ苦しくなる。

なぜなら、

現実を生きることより、現実を思い通りにすることに力を使い始めるからだ。

そして思い通りにならないことが起きるたび、

「何が間違っているんだろう?」

と、自分を修正し始める。

でも、ここで一つ考えてみたい。

人生は、本当にそこまでコントロールできるものなのだろうか。


1.「コントロール」と「選択」は、似ているようで違う

ここは非常に大切だと思う。

人生をコントロールすることと、人生を選択することは違う。

たとえば、

「明日は朝7時に起きる」

これは自分で選べる。

でも、

「明日は必ず気持ちよく目覚める」

までは完全にはコントロールできない。

仕事も同じ。

自分が努力することはできる。

準備することもできる。

学ぶこともできる。

でも、

相手がどう反応するかまでは、自分の支配下にはない。

人間関係もそう。

自分が誠実に接することはできる。

でも、

相手が同じように返してくれるとは限らない。

人生には、

「自分で選べる領域」と「自分では決められない領域」

がある。

この二つを混ぜてしまうと、ものすごく疲れる。

だから、

自分が選べるところには責任を持つ。
自分が選べないところには、余白を残す。

この感覚が大切なのだと思う。


2.エイブラハムの考え方から見る「流れ」

エイブラハムの教えでは、感情は自分の状態を知るためのガイダンスとして扱われている。

公式の「感情の22段階」(Emotional Guidance Scale)でも、喜びや感謝から、怒り、不安、恐れなどまで、さまざまな感情が示されている。

ここから面白いことが見えてくる。

もし、

「人生を思い通りにしなければ」

という考えによって、自分がずっと不安や焦りを感じているなら、

その感情そのものを、

「今の僕は少し力みすぎているよ」

というガイダンスとして見ることができる。

つまり、

「もっと頑張らなきゃ」

ではなく、

「少し力を抜いた方がいいのかもしれない」

という選択肢が出てくる。

感情は、

自分を叱るための通知ではない。

現在地を知らせるナビのようなもの。

そう考えると、ずいぶん付き合いやすくなる。


3.「どうすれば叶う?」ばかり考えると、人生が作業になる

願いがある。

その願いを実現したい。

そこで、

「どうすれば叶う?」

と考える。

これは当然だ。

でも、それが強くなりすぎると、

「これをやらなきゃ」

「これを引き寄せなきゃ」

「この方法が正しいはず」

「もっと波動を上げなきゃ」

と、どんどん行動が増えていく。

気がつけば、

願いを叶えるために人生を生きる

ようになる。

でも、本来は逆でもいい。

人生を生きている中で、

「これをやってみたい」

と思ったら、やってみる。

面白そうなら調べる。

会いたい人がいたら連絡する。

行きたい場所があれば行ってみる。

つまり、

人生そのものを楽しみながら、願いの方向へ進んでいく。

この順番なら、かなり軽い。


4.バシャールの「ワクワク」は、未来を保証する切符ではない

ここでバシャールの考え方が非常に参考になる。

バシャールの公式「Follow Your Excitement Formula」では、

「その瞬間に最もワクワクするものを選び、自分のできる限り行動する」

一方で、

「特定の結果を要求しない」

ということが示されている。

ここが面白い。

「ワクワクすることを選ぶ」

だけなら、

「それをやれば成功するんだ」

と解釈してしまいそうだ。

でも、そうではない。

ワクワクは、

「この道を進めば必ずこの結果になる」

という保証書ではない。

むしろ、

「今の僕にとって、こちらの方向に興味がある」

という方向指示器に近い。

だから、

やってみた。

↓

思った結果にならなかった。

↓

「失敗だった」

と決める必要はない。

その経験によって、

「こっちじゃないんだな」

と分かったなら、それも次の選択につながる。

人生は、

正解を当て続けるゲームではない。

選びながら、次の道を見つけていくものなのかもしれない。


5.人間の頭は「未来を全部知りたがる」

ここには、人間らしい性質がある。

僕たちは、

「この先どうなる?」

を知りたくなる。

仕事はどうなる?

お金はどうなる?

この人とはどうなる?

ブログはどうなる?

この選択は正しい?

未来が分かれば安心できると思っている。

だから、計画を立てる。

予測する。

調べる。

比較する。

それでも不安だから、また調べる。

でも、どれだけ調べても、

未来の全部は分からない。

そして、それは悪いことではない。

もし未来の全部が分かっていたら、

人生はかなり退屈になるだろう。

映画を観る前に、

「結末を全部教えて」

と言っているようなものだからだ。

人生には、

「まだ知らない」から面白い部分

がある。

だから、

「分からない」

を少し許してみる。

それだけでも、心のスペースが広がる。


6.「こうなるはずだった」が、人生を苦しくする

人生で苦しいのは、

現実そのものだけではない。

むしろ、

「本当はこうなるはずだった」

という比較が苦しさを増やすことがある。

予定ではこうだった。

思っていたより遅い。

もっと早く結果が出るはずだった。

あの人なら分かってくれると思った。

この仕事ならうまくいくと思った。

そうすると、

現実と期待の差が、

「失敗」

に見えてくる。

でも、

予定と違うことと、間違っていることは同じではない。

ここは分けた方がいい。

道を歩いていて工事中だった。

だから別の道を通った。

それだけのことかもしれない。

人生も同じ。

予定変更は、

人生の失敗ではなく、ルート変更。

そう考えると、かなり楽になる。


7.「宇宙を信頼する」とは、何もしないことではない

ここも誤解しないようにしたい。

宇宙を信頼する。

流れに任せる。

結果を手放す。

こう聞くと、

「じゃあ何もしなくていいの?」

と思うかもしれない。

そうではない。

バシャールの公式な「Formula」でも、ワクワクする方向へ行動することが明確に含まれている。

つまり、

行動する。
でも、結果まで支配しようとしない。

ここだ。

たとえばブログを書く。

これは自分でできる。

タイトルを考える。

記事を改善する。

読者に届く工夫をする。

これも自分でできる。

でも、

「明日必ず1000人が読んでくれ」

となると、それは自分だけでは決められない。

だから、

自分の仕事はする。
宇宙の仕事まで奪わない。

このくらいがちょうどいいのかもしれない。


8.手放した瞬間に、別の道が見えることがある

不思議なのは、

「もういいや」

と少し肩の力を抜いたときに、

突然アイデアが出ることがあることだ。

ずっと考えていた問題なのに、

お風呂に入っているときに答えが浮かぶ。

散歩中に、

「そうか、こうすればいいんだ」

と思いつく。

誰かとの何気ない会話から、

新しい可能性が見える。

なぜだろう。

僕は、

余白ができたからだと思う。

頭の中が、

「どうする?
どうする?
どうする?」

でいっぱいだと、

新しいものが入る場所がない。

だから、少し手放す。

すると、

今まで見えていなかったものが入ってくる。

これは宇宙理論的に表現するなら、

「流れを邪魔していた力が抜けた」

とも考えられる。

もちろん、これは科学的に宇宙の作用が証明されたという意味ではない。

でも、

心に余白を作ると、新しい選択肢に気づきやすくなる。

これは日常生活でも実感しやすいことだと思う。


9.人生は「操縦するもの」ではなく、「対話するもの」なのかもしれない

人生を完全にコントロールしようとすると、

自分 VS 現実

になる。

「現実を変えなければ」

という構図だ。

でも、

人生を対話だと考えてみる。

自分が選ぶ。

↓

現実が反応する。

↓

その反応を見る。

↓

また選ぶ。

↓

また現実が動く。

この繰り返し。

すると、

「思い通りにならなかった」

ではなく、

「現実から次のヒントが返ってきた」

と考えられる。

これはVol.52で書いた「人生の意味を後からつくる」という話ともつながってくる。

その瞬間には、

「なんでこんなことが起きたんだ」

と思った出来事が、

数年後には、

「あれがあったから今がある」

になることもある。

だから、

人生から返ってきた答えを、すぐに採点しない。

これも一つの宇宙理論なのかもしれない。


10.まとめ――「こうなるべき」を一つ減らすだけで、人生は広がる

今日の話を一言でまとめるなら、

「自分の人生には責任を持つ。でも、人生のすべてを支配しようとしない。」

これだと思う。

自分で選ぶ。

行動する。

願う。

努力する。

学ぶ。

そして、

その先に何が返ってくるかは、少し待ってみる。

エイブラハムの考え方では、感情を現在地を知るガイダンスとして見ることができる。(Abraham-Hicks公式)

バシャールのFormulaでは、今この瞬間の自分にとって最もワクワクする方向へ行動しながら、特定の結果を要求しないという考え方が示されている。(Bashar公式)

この二つを重ねると、

「今の自分を感じる」

↓

「自分が選べることを選ぶ」

↓

「できることをやる」

↓

「結果を少し手放す」

↓

「返ってきた現実を見て、また次を選ぶ」

という流れが見えてくる。

これなら、人生はずっと楽になる。

すべてをコントロールしなくていい。

未来を全部知る必要もない。

今日の答えを、今日出さなくてもいい。

そして、

「こうなるはずだった人生」

を追いかけ続けなくてもいい。

目の前に現れた道を歩いてみる。

歩いてみたら、次の道が見える。

その道を歩いたら、また次が見える。

人生とは、

目的地を完璧に知ってから歩き始めるものではない。

歩きながら、

「次はこっちかな」

と、自分と現実との会話を続けていくものなのだと思う。

だから今日は、

少しだけ力を抜こう。

「絶対こうならなきゃ」

を一つだけ手放してみよう。

その空いた場所に、

今まで見えなかった何かが入ってくるかもしれない。


🌱 今日の一歩

今日、

「こうならなきゃ」

と思っていることを一つだけ探してみよう。

そして、

「本当に、今日これを決め切らなきゃいけないのかな?」

と自分に聞いてみる。

答えが「別に、まだいいか」なら、

今日は決めなくていい。

代わりに、

「今できる一番小さなこと」

だけやってみる。

未来を決めなくてもいい。

人生全部を変えなくてもいい。

次の一歩だけ分かれば十分だ。

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