宇宙理論 Vol.43

宇宙の法則

現実が動き出す前に、あなたの中で起きていること

はじめに

「願っているのに、なかなか現実が変わらない」

宇宙理論を学んでいると、そんな時期が一度は訪れます。

もっと豊かになりたい。
もっと自由に生きたい。
理想の仕事をしたい。
素敵な人と出会いたい。

そう願っているのに、目の前の現実は以前とそれほど変わらない。

すると、

「本当に引き寄せられているのかな?」

「自分の波動が足りないのかな?」

「もっと強く願ったほうがいいのかな?」

と考えてしまいます。

でも、ここで一つ大切なことがあります。

現実が変わっていないように見えることと、何も変化していないことは、同じではありません。

むしろ、現実が動き出す前には、先にあなたの内側で変化が始まっていることがあります。


現実は「外側」から変わるとは限らない

私たちはつい、

「仕事が変わった」

「収入が増えた」

「新しい人と出会った」

「欲しかったものが手に入った」

というような、目に見える変化を「現実が変わった」と考えます。

もちろん、それも現実の変化です。

でも宇宙理論の視点では、その前にもっと小さな変化が起きていると考えることができます。

たとえば、

以前なら腹が立っていたことが、気にならなくなった。

「どうせ無理」と思っていたことを、

「もしかしたらできるかもしれない」

と思えるようになった。

今までなら選ばなかったことに、なぜか興味が湧いてきた。

付き合う人が少しずつ変わってきた。

あるいは、

「もう、この生き方は違うな」

と感じるようになった。

これらは、一見すると小さなことです。

しかし、人生の方向が変わるときには、こうした小さな変化が先に起こることがあります。


「現実が変わる」の前に「自分の基準」が変わる

人は、自分が当たり前だと思っているものを基準にして、人生を選択します。

「自分にはこれくらいが普通」

「このくらいの収入が妥当」

「自分にはこの程度の仕事しかできない」

「幸せになるには、これだけ苦労しなければいけない」

そんな無意識の基準があると、たとえ目の前に別の可能性が現れても、それを選ばないことがあります。

だから、現実を変えようとするなら、

「どうやって現実を変えるか?」

だけを見るのではなく、

「私は、何を当たり前だと思っているんだろう?」

と、自分の内側を見ることが大切なのです。

バシャールの教えでも、現実をつくる土台として「belief(信念・信じている定義)」が重視されています。信念や定義が感情や思考、行動に影響し、それが経験する現実を形づくるという考え方です。

つまり、

現実を変える

行動を変える

だけではなく、

自分の定義が変わる

感じ方が変わる

選択が変わる

行動が変わる

現実が変わっていく

という流れもあるわけです。


「なぜ変わらない?」ではなく「何が変わり始めた?」

ここが今回、一番伝えたいところです。

現実がまだ変わっていないとき、

「どうして変わらないんだろう?」

と考えるのではなく、

「私の中では、何が変わり始めているんだろう?」

と問いかけてみる。

この質問に変えるだけで、現実の見え方が変わります。

たとえば、

「以前ほど人の評価が気にならなくなった」

「本当にやりたいことが見えてきた」

「嫌だった仕事を辞めたいと思うようになった」

「昔は欲しかったものに、今は興味がなくなった」

「なぜか新しい場所へ行きたくなった」

こうした変化は、現実そのものではありません。

でも、

現実を選ぶ自分が変わり始めている。

そう考えることはできます。


宇宙は「結果」だけで答えているわけではない

私たちは結果を求めます。

「いつ叶う?」

「いつお金が入る?」

「いつ出会える?」

「いつ仕事がうまくいく?」

でも、宇宙理論を人生に活かすということは、

「結果が出るまで待つ」

ということではありません。

むしろ、

今の自分がどんな状態になっているのかに気づくこと。

そこに大きな意味があります。

バシャールは、望む現実を思い描くことについても、最終的には具体的なイメージそのものに執着するのではなく、そのイメージによって生まれた「状態」や「興奮・喜び」を大切にし、結果への固執を手放すという考え方を示しています。

これは、とても興味深い考え方です。

「叶った証拠を探す」のではなく、

「叶ったときの自分に、少しずつ近づいているかを見る」

ということだからです。


変化は、突然始まるように見えて突然ではない

ある日突然、

「これをやってみよう」

と思うことがあります。

そして、その一歩が新しい仕事につながったり、新しい人との出会いにつながったり、思いもしなかった方向へ人生を動かしていく。

その瞬間だけを見ると、

「突然、人生が変わった」

ように見えます。

でも、本当に突然だったのでしょうか。

その前に、

何となく気になっていた。

何となく違和感があった。

何となく新しいことをしたくなっていた。

何度も同じ情報が目に入っていた。

そんな小さな変化が積み重なっていたのかもしれません。

だからこそ、

小さな違和感や小さなワクワクを、あまり軽く扱わないこと。

そこに、次の自分へ向かう方向が隠れていることがあります。


「まだ叶っていない」ではなく「もう動き始めている」

もちろん、宇宙理論を信じれば必ず特定の結果が起こる、と科学的に証明されているわけではありません。

ここは大切なところです。

宇宙理論は、科学的な因果関係として証明された法則ではなく、人生や意識を捉えるための一つの思想・世界観として受け取るほうが適切でしょう。

それでも、この考え方には人生を見つめ直すうえで、とても面白い力があります。

「まだ何も起きていない」

と思っていた自分に、

「いや、すでに何かが変わり始めているのかもしれない」

という視点を与えてくれるからです。

現実が変わるのを待つのではなく、

自分の中に始まった変化に気づく。

それだけでも、人生との向き合い方は変わります。


🌱今日の一歩

今日は、紙でもスマホでもいいので、こんな質問を書いてみてください。

「最近、私の中で変わり始めたことは何だろう?」

大きなことでなくて構いません。

考え方でもいい。

人間関係でもいい。

興味でもいい。

以前なら気になっていたのに、今は気にならなくなったことでもいい。

そして最後に、

「私は、少しずつどんな自分になっているんだろう?」

と問いかけてみてください。

答えを無理に出す必要はありません。

気づくだけで十分です。


おわりに

人生の変化は、いつも外側から始まるわけではありません。

仕事が変わる前に、仕事に対する考え方が変わる。

環境が変わる前に、「ここではない」と感じ始める。

新しい人と出会う前に、自分自身の在り方が変わる。

そして、その小さな変化が積み重なった先で、ある日、外側の現実にも変化が現れる。

だから、

「まだ何も起きていない」

と決めつけなくていい。

もしかすると、

あなたが気づいていないだけで、もう始まっている変化があるのかもしれません。

宇宙理論を人生に活かすとは、

未来を必死に変えようとすることではなく、

今この瞬間、自分の中で始まっている変化に気づくこと。

そして、その小さな変化を信じて、

今日できる一歩を選んでいくこと。

人生が変わる瞬間は、案外ドラマチックではありません。

「なんとなく、こっちが気になる」

その程度の小さな感覚から始まっているのかもしれません。

だから今日も、

その「なんとなく」を、少しだけ大切にしてみましょう。

現実が動く前に、あなたが動き始めている。

そのことに気づいたとき、

「まだ叶っていない人生」は、

「すでに始まっている人生」へと変わっていくのです。

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