「まだ何も起きていない」から、人生は面白い。
――未来を決めつけず、「これから」を信頼して生きる
はじめに
私たちは、
まだ起きていないことを心配します。
明日の仕事。
来月のお金。
これからの人間関係。
老後のこと。
健康のこと。
自分の夢が叶うのか。
この先、
ちゃんと幸せになれるのか。
そして、
まだ何も起きていない未来に対して、
頭の中で、
何度もシミュレーションをします。
「もし失敗したら?」
「もし嫌われたら?」
「もしお金がなくなったら?」
「もしうまくいかなかったら?」
すると、
不思議なことが起きます。
まだ起きていない未来なのに、今の自分が苦しくなってくる。
未来は、
まだ白紙です。
それなのに、
私たちはそこへ、
自分で「悪い結末」を書き込んでしまう。
今回のVol.47では、
この「未来を先取りして心配する」という癖を、
宇宙理論の視点から考えてみます。
1.未来は「決まったもの」ではなく「これから生まれるもの」
例えば、
明日の朝、
何が起こるか。
本当のところ、
誰にも分かりません。
いつものように朝を迎えるかもしれない。
突然、
嬉しい連絡が来るかもしれない。
思いがけない人と出会うかもしれない。
予定が変更になるかもしれない。
何も起こらないかもしれない。
つまり、
未来には「まだ起きていない」という大きな特徴があります。
ところが私たちは、
未来を考えるとき、
まるですでに完成しているかのように、
「きっとこうなる。」
と決めてしまいます。
でも、
「きっとこうなる。」
は、
現実ではありません。
それは、
今の自分が作った予想です。
ここを区別するだけでも、
心はかなり軽くなります。
2.「不安」は未来から届いているわけではない
不安になると、
「未来が怖い。」
と思います。
でも、
少し考えてみましょう。
未来そのものが、
今、
目の前にあるでしょうか?
ありません。
今あるのは、
「未来について考えている自分」です。
つまり、
未来そのものではなく、
未来について自分が作ったイメージに反応している
ことがあります。
例えば、
「仕事を失ったらどうしよう。」
まだ失っていない。
「お金がなくなったらどうしよう。」
まだなくなっていない。
「失敗したらどうしよう。」
まだ失敗していない。
それなのに、
頭の中では、
すでにその世界を体験してしまう。
もちろん、
将来に備えることは大切です。
でも、
備えることと、
未来を先に生きてしまうことは違います。
3.「心配」と「準備」は違う
これは、
ぜひ覚えておきたいところです。
例えば、
旅行に行くとします。
雨が降る可能性を考えて、
傘を持っていく。
これは、
準備です。
でも、
「雨が降ったらどうしよう。」
「旅行が台無しになる。」
「きっと雨だ。」
と、
旅行に行く前から落ち込んでいる。
これは、
心配です。
傘を持っていれば、
雨が降っても対応できます。
だから、
必要な準備をしたら、
あとは旅行を楽しめばいい。
人生も、
同じです。
できることをやる。
そして、
まだ起きていないことについては、
少し手を緩める。
「準備はする。でも、心配を未来まで持っていかない。」
この感覚です。
4.「どうなるか分からない」は、悪いことではない
「未来が分からない。」
私たちは、
これを不安材料として考えます。
でも、
見方を変えると、
ものすごく自由な状態です。
未来が決まっていないから、
可能性があります。
今日までうまくいかなかったからといって、
明日も同じとは限りません。
今、
お金が少ないからといって、
一生そうとは限りません。
今、
仕事がうまくいかないからといって、
これからもそうとは限りません。
今、
孤独だからといって、
ずっと孤独とは限りません。
「まだ分からない」には、希望も含まれています。
だから、
未来が見えないとき、
「怖い。」
だけではなく、
「まだ何も決まっていない。」
とも考えられるのです。
5.宇宙を信頼するとは、「何もしない」ことではない
宇宙理論では、
「宇宙を信頼する。」
という考え方があります。
でも、
これは、
「何もしなくても全部うまくいく。」
という意味ではありません。
自分でできることは、
ちゃんとやる。
学ぶ。
働く。
行動する。
人に会う。
挑戦する。
必要なら方向を変える。
そのうえで、
「自分の見えている範囲だけが、人生のすべてではない。」
と考えてみる。
これが、
「信頼する」ということなのだと思います。
自分には、
今日の景色しか見えない。
でも、
人生全体を見れば、
今日の出来事が、
どこかにつながっているかもしれない。
6.人間には「途中」しか見えない
例えば、
映画の途中だけを見たとします。
主人公が大失敗している。
仲間と別れている。
何をやってもうまくいかない。
その場面だけを見れば、
「この主人公は終わった。」
と思うかもしれません。
でも、
映画の最後まで見たら、
その出来事が、
物語を動かす重要な場面だったと分かる。
人生も、
それに似ています。
私たちは、
自分の人生の「途中」しか見ることができません。
だから、
今、
「うまくいっていない。」
と思う出来事が、
人生全体から見れば、
まだ途中の出来事なのかもしれません。
途中のページだけを見て、物語の結末を決めない。
これは、
人生を生きるうえで、
かなり大切な姿勢です。
7.シンクロニシティーは「答え」ではなく「ヒント」として受け取る
ここで、
Vol.37でも扱った、
シンクロニシティーにつながります。
なぜか同じ情報を何度も目にする。
偶然、
必要な人に出会う。
探していたものが、
思いがけないところから現れる。
予定していたことが変更になったことで、
別のチャンスに出会う。
こうしたことを、
「宇宙からのサインだ。」
と断定する必要はありません。
偶然は、
偶然かもしれません。
でも、
その出来事を見て、
自分の心が、
「なんか気になる。」
と反応したなら、
そこには、
自分自身を知るヒントがあるかもしれない。
だから、
シンクロニシティーを、
絶対的な答えとしてではなく、
「ちょっと立ち止まって見てみるためのヒント」
として受け取ってみる。
それくらいが、
ちょうどいいのかもしれません。
8.未来を信頼する人は、「今」を大切にする
未来を心配しているとき、
私たちは、
「未来」に意識を置いています。
でも、
人生を実際に生きられるのは、
いつでしょう?
未来ではありません。
過去でもありません。
今です。
今日、
誰かと話す。
今日、
ご飯を食べる。
今日、
仕事をする。
今日、
笑う。
今日、
歩く。
今日、
空を見る。
未来を良くするために、
今を犠牲にしすぎる必要はありません。
「いつか幸せになる。」
ではなく、
「今日の中にも、幸せを置いてみる。」
その積み重ねが、
未来につながっていきます。
9.人生を信頼するとは、「自分を信頼する」ことでもある
最後に、
一番大切なところです。
「宇宙を信頼しましょう。」
と言われても、
宇宙が見えない以上、
ピンとこない人もいるでしょう。
だったら、
まず、
自分を信頼する。
でいいと思います。
これまで、
いろいろなことがあった。
失敗もした。
迷った。
間違えた。
遠回りもした。
それでも、
今ここにいる。
つまり、
あなたは、
これまでの人生を、
なんだかんだ乗り越えてきたのです。
だったら、
未来の自分にも、
少しくらい任せてみてもいい。
「何が起きるか分からないけど、
そのときの自分が考える。」
「今は答えが分からないけど、
必要になったら選ぶ。」
そう思えたら、
未来に対する恐怖は、
少し小さくなります。
10.「大丈夫」は、未来の保証ではない
「大丈夫。」
という言葉を、
「絶対に何も悪いことが起きない。」
という意味にすると、
人生では、
なかなか難しいでしょう。
生きていれば、
嫌なことも起きます。
失敗もします。
別れもあります。
思い通りにならないこともあります。
だから、
本当の意味での「大丈夫」は、
もっと違うものなのかもしれません。
「何が起きるかは分からない。
でも、そのときの自分が何とかする。」
これです。
未来に、
何も問題が起きないことを、
信頼するのではない。
問題が起きても、
そのときの自分なら、
考えて、
選んで、
歩いていける。
そこを信頼する。
これは、
かなり強い「大丈夫」です。
僕が感じたこと
人生を振り返ると、
「絶対にこうなる。」
と思っていたことほど、
意外とそうならなかったりします。
逆に、
「まさか、こんなことになるなんて。」
という出来事が、
人生の大きな転機になったりする。
だから、
最近は、
未来を細かく決めすぎなくてもいいのではないか、
と思います。
もちろん、
夢は持っていい。
目標も持っていい。
「こうなったら嬉しい。」
という未来を、
思い描いていい。
でも、
そこへ行く道まで、
全部決めなくてもいい。
人生には、
自分が知らない道があります。
自分がまだ出会っていない人がいます。
まだ知らない場所があります。
まだ起きていない出来事があります。
そして、
まだ出会っていない、
未来の自分自身もいます。
だから、
今の自分が、
未来の自分の人生を、
全部決めてしまわなくてもいい。
「きっとこうなる。」
ではなく、
「これから何が起きるんだろう?」
このくらいの気持ちで、
未来を迎えてみる。
それは、
諦めではありません。
むしろ、
人生に対する、
大きな信頼なのだと思います。
まとめ
未来は、
まだ起きていません。
だから、
未来を心配しすぎなくていい。
もちろん、
必要な準備はする。
できることはやる。
でも、
まだ起きていないことまで、
今の自分が苦しむ必要はありません。
「どうなるか分からない。」
それは、
不安な言葉ではなく、
可能性が残っている言葉です。
人生は、
予定表ではありません。
一つの出来事が、
次の出来事を連れてくる。
思わぬ出会いが、
新しい道を開く。
遠回りが、
別の景色を見せてくれる。
そして、
今は意味が分からない出来事が、
未来になって、
「あれがあったから。」
とつながることもある。
だから、
すべてを今、
理解しなくてもいい。
すべてを今、
決めなくてもいい。
🌱 今日の一歩
もし今日、
未来について不安になったら、
一度だけ、
こう言ってみてください。
「それは、まだ起きていない。」
そして、
もう一つ。
「そのときの自分が考えればいい。」
これだけでいい。
未来の問題を、
今日の自分が、
前倒しで解決しなくてもいいのです。
今日できることを、
今日やる。
そして、
今日を生きる。
心の旅を続ける 第3章
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